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水産業を就職選択肢に 高校生ら、「すギョいバイト」体験 昨年に続き開催 石巻

マルカ高橋水産の社員(中央)からタコの選別のこつを教えてもらう高校生たち

 働きながら石巻の水産業に関心を持ってもらい、就職の選択肢として考えてもらおうと、一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン(FJ、石巻市)は、県内の高校生を対象にした水産業の単発アルバイト「すギョいバイト2」を23日から実施している。

 昨年に続く2回目の開催。31日までの期間で市内の水産業者らが、カキの殻むき、メカブそぎ、サケやタラを使った新商品開発など計10種類の仕事を用意。石巻市の高校生を中心に県内の約30人が参加する。

 27日に水産加工会社のマルカ高橋水産(石巻市雄勝町)であったアルバイトには、石巻高2年の鈴木彩生(いろは)さん(16)と槻木沢玲心(れみ)さん(17)、宮城水産高1年の桜井光翔(ひろと)さん(16)が参加した。

 3人は社員の案内で工場内を見学。タコの足を1本ずつ機械に通してあぶる様子を見た後、箱詰めにする商品の計量と、大量にゆでられたミズダコに傷がないかなどを確認して選別する作業を体験した。

 桜井さんは「タコを食べられるのは水産加工の仕事をしている人がいてくれるからだと改めて感謝の気持ちが湧いた。進路の一つとして考えたい」と話した。

 高校生を受け入れた高橋力(つとむ)営業部長は「現場の空気を肌で感じ、楽しんでもらえて良かった。若い世代が水産業に興味をもってくれればうれしい」と語った。

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