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JR矢本駅前ロータリー、3倍に拡張へ 東松島市、2026年度末の完成目指す

送迎車で混雑する駅前ロータリー=20日午後5時ごろ、矢本駅
10月に解体が始まる商業施設

 東松島市は、JR矢本駅前のロータリーを拡張する方針を決めた。駅乗降客の送迎で深刻化する周辺道路の渋滞緩和を図る。用地には市健康増進センター「ゆぷと」に隣接し、老朽化で解体が決まった民間商業施設の跡地を活用する。解体工事は10月に始まり、ロータリー整備は来年度に着手する。

 市によると、駅前は通勤通学の利用客が多い朝夕の渋滞が常態化する。車の待機列がロータリーをあふれ、100メートル以上離れた市商工会周辺まで伸びることもある。

 拡張工事は、市有地の商業施設跡地と隣接する栄町街区公園の一部を活用する。来年度に公園駐車場付近から造成に取りかかり、2026年度末までに既存のロータリーとの一体化工事を完成させる。新たなロータリーは一時停車スペースも設け、現在の3倍ほどの大きさにする計画。

 市復興政策課の担当者は「ロータリーの拡張により、渋滞の解消とまではいかないが、ある程度の緩和につなげたい」と話した。

 解体される商業施設はゆぷと東側に建つ。駅前のにぎわい創出を目指し、05年のゆぷと整備に合わせ、建設業丸本組(石巻市)が市有地を借り受けて建設した。直近は地域物産店「東松島あんてなしょっぷまちんど」や福祉事業所、オフィスなどがテナントに入居していた。

 土地の貸し付け契約が本年度で満了することや、来年で築20年を迎える施設の老朽化を踏まえ、昨年夏に解体が決まった。解体工事は10月に着工し、来年9月末に終える予定。

 あんてなしょっぷまちんどは1日に閉店。他のテナントも今月末までに退去する。ゆぷとは工事期間中も営業する。利用者の声を受けて昨年度、当面の見送りを決めた大規模改修工事は、来年度も実施しない。

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