閉じる

出島大橋にお絵描き 12月開通予定 女川小児童、思い出つくる

ペンキやペンで開通前の橋に絵を描き、思い出をつくった児童ら

 女川町の離島・出島と本土を結ぶ出島大橋が12月19日に開通するのを前に、女川小(児童210人)の児童が橋の道路部分に絵を描くイベントが24日、現地で行われた。橋を整備する町と、橋上部の施工を担ったJFEエンジニアリングが現場見学会に合わせて企画。児童らは開通前に思い出を残そうと、思い思いにペンを走らせた。

 出島大橋は全長364メートル、全体の重さ約4100トン。2017年に本体工事に着手し、昨年10~11月、3段階に分けて架橋工事を行った。現在は橋上の道路舗装や情報板設置などの工事が着々と進んでいる。総事業費は約170億円。

 この日は2、4、6年生計約100人が橋を訪問。舗装前の路面をキャンバスにペンやペンキを使い、2、4年生が橋や花、好きなアニメのキャラクターを、6年生は魚や獅子舞など女川をイメージさせる絵を、それぞれ描いた。

 今夏、初めて出島に足を運んだという6年柿内葉月さん(12)は「島は緑が多くて海もきれいだったので、町中心部から近くなってうれしい。絵は見えなくなるけれど、開通後、橋を通る際に描いたことを思い出したい」と話した。

 25日は女川中(生徒109人)向けの現場見学会を予定しており、26日には女川小1、3、5年生が絵を描く。その後、10月から本格的な舗装工事を行う。

 出島へのアクセスは現在1日3便の航路のみ。出島大橋が開通すれば、町中心部まで車で15分で行き来できるようになり、島の活性化や避難道路として期待されている。

 12月19日は島民や関係者を招いて記念式典が開かれる。町上空を航空自衛隊松島基地(東松島市)の曲技飛行チーム「ブルーインパルス」が展示飛行して祝う予定。

関連リンク

関連タグ

最新写真特集

石巻かほく メディア猫の目

「石巻かほく」は三陸河北新報社が石巻地方で発行する日刊紙です。古くから私たちの暮らしに寄り添ってきた猫のように愛らしく、高すぎず低すぎない目線を大切にします。

三陸河北新報社の会社概要や広告などについては、こちらのサイトをご覧ください ≫

ライブカメラ