元バレー男子日本代表・藤井さんの活躍たどる ユニホームや写真、来月末まで展示 石巻
元バレーボール男子日本代表で、2023年3月に31歳の若さで死去した藤井直伸さん(石巻市雄勝町出身)の活躍を知ってもらおうと、イオンモール石巻(石巻市茜平4丁目)が藤井さんのユニホームや写真パネルを館内に展示している。買い物客らが見入り、石巻が育んだ希代の名セッターに思いを寄せている。10月31日まで。
藤井さんは21年の東京五輪で、男子29年ぶりの8強進出に貢献した。同モールは地元出身である藤井さんの功績を幅広く知ってもらおうと、藤井さんの両親や関係者の協力を得て展示会を企画した。
1階の専門店街には、藤井さんが試合で使用していたシューズやユニホーム、メダルなど約15点と、Vリーグや日本代表でプレーする写真のパネル18枚を展示。いずれも藤井さんの家族が保管していたものを借り受けた。
今年のパリ五輪で、家族が男子日本代表を応援しようと現地入りした際に持ち込んだ写真もある。トスする藤井さんと一緒に写真を撮れる子ども向けのフォトスポットも設けた。
2階の飲食店前に設置したモニターでは、生い立ちや日本代表選出までの道のりを紹介する動画(約6分)を上映。幼少期の写真や試合でプレーする姿を見ることができる。
館内では、展示コーナーに足を止めて熱心に見入ったり、写真撮影したりする客の姿が目立つ。
東松島市矢本から買い物に訪れた女子高生は藤井さんについて「小学生のころからバレーが好きで、スパイカーの打点にピンポイントで上げるトスがすてきで応援していた」と語り、その上で「活躍が伝わる賞状やメダルの展示がうれしい。もっと多くの人に藤井さんを知ってほしい」と話した。
イオンモール石巻の高平英昭営業マネージャーは「藤井さんの功績を伝えることが、石巻にバレーボールを広める一助になれば。展示を見てもらい、バレーボールやスポーツに関心を持つきっかけにしてほしい」と話した。
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