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ヘリで海から救助、初の合同訓練 石巻消防救助隊と県防災航空隊、手順を確認

水中から要救助者に見立てた人形を引き揚げる航空隊
要救助者に見立てた人形を救助隊員へ引き継ぐ航空隊員

 石巻地区消防本部の石巻消防救助隊と県防災航空隊との初の合同水難訓練が25日、石巻市雲雀野1丁目の雲雀野海岸であった。消防救助隊が航空隊と連携し、人命救助のための手順などを確認した。

 救助隊員19人と航空隊員10人が参加。海水浴中に溺れた人を救助するという想定で行われた。隊員らが事前に風の強さなどを確認し、ヘリコプターで海上を捜索した。溺れた成人男性に見立てた人形を海中に発見すると、近くに隊員が着水。海に沈んでいた重さ70キロ前後の人形を引き揚げ、岸で待機する救助隊員に引き継いだ。

 ヘリで要救助者を海から引き揚げる訓練を4回繰り返し、救出にかかった時間などを確認した。溺れた地点は岸から約60メートル、各回15分程度を要した。

 救助隊員が海岸から、ヘリの航空隊員が指示した岸から泳ぎ、要救助者を抱えて戻ってくる訓練も行われた。

 訓練は両隊の連携強化が目的。県防災航空隊の小椋慶容(おぐらよしかた)隊長は「波打ち際の救助は消防と航空の連携が大事になる。ヘリの高速性、機能性を生かした良い訓練ができたので、今後のスムーズな救助につなげたい」と話した。

 石巻広域消防本部管内の水難事故は1月~今月25日、4件発生している。

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