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壮大な響き、300人を魅了 石巻市民交響楽団が定期演奏会 2中学吹奏楽部も参加

交響詩「フィンランディア」を演奏する団員らと中学生

 石巻市民交響楽団は第49回定期演奏会を22日、石巻市住吉中体育館で開いた。住吉中、同市稲井中の両吹奏楽部員計33人も演奏に参加し、訪れた約300人が、オーケストラの壮大な響きを楽しんだ。

 演奏会は団員ら51人によるベートーベンの交響曲第5番「運命」ハ短調作品67で幕開けし、荘厳な雰囲気に包まれた。

 中学生が演奏した「平成大ヒットメドレー」は、ZARDの「負けないで」やX JAPANの「紅」、米津玄師の「Lemon」といった27曲の人気フレーズが次々と登場。来場者は体を揺らしたり、手拍子をしたりして若々しいハーモニーを楽しんだ。

 指揮者の体験コーナーでは、抽選で選ばれた3人が、団員らが演奏するオペラ「カルメン」の「闘牛士の歌」に合わせて指揮棒を振った。モーツァルトの「おもちゃの交響曲」では、来場者7人が演奏に参加し、鳥の鳴き声などをおもちゃの太鼓やラッパで表現した。

 シベリウスの交響詩「フィンランディア」では、団員らと中学生が共演。総勢84人がフィンランドの独立を目指し制作された楽曲を豊かに響かせた。最後は同市出身の和泉耕二氏が作曲した「石巻・わがふる里」を、団員らの演奏に合わせて中学生が歌った。

 演奏を楽しんだ同市大橋1丁目の50代の教員女性は「とても良かった。地域に根ざした活動はありがたく、中学生の演奏も元気が出た」と話した。

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