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秋季高校野球県大会・準決勝 石巻工敗れる きょう、東北大会出場かけ3位決定戦

〔石巻工-古川学園〕 地区予選から7試合連続で先発を務め力投した遠藤颯

 第77回秋季東北地区高校野球県大会は28日、仙台市民球場で準決勝2試合を行った。13大会ぶりに4強入りした石巻工は古川学園に1-5で敗れ、3位決定戦に回った。

 序盤、相手打線にのまれ4点を失った。五回には1点を返し、三~六回を無失点で切り抜けたが、相手投手を攻略できず、逆転できなかった。

 秋季県大会では、上位3校が10月に福島県で行われる東北大会に進める。3位決定戦は29日午前10時から同球場で、石巻工は東北学院榴ケ岡と東北大会最後の一枠をかけて戦う。

   ◇

■準決勝(仙台市民球場)

 石巻工  000010000-1
 古川学園 31000001X-5

(石)遠藤颯、伊藤-早坂
(古)木谷、菊地、桜井琉-佐藤
▽二塁打=黒沢(古)野口(石)

【評】石巻工は相手投手陣を打ち崩せず決勝進出を逃した。一回、古川学園のスクイズで先制を許し、二回までに4点を失った。三回を三者凡退に抑え、立ち直った先発遠藤颯は六回まで無失点で守り切った。打っては五回、2死二、三塁の好機に左前適時打で1点を返したが、後続が倒れた。

<1年遠藤颯、7試合連続で先発>

 13大会ぶりに4強入りした石巻工は、古川学園の強打に屈した。1年生投手の遠藤颯は「とにかくバットを振ってきて、甘いコースに入った球を打たれた」と投球を振り返る。

 遠藤颯は秋季県大会の地区予選から7試合連続で先発し、準々決勝では10回5安打3失点で完投し、勝利に導くなど、試合の流れをつくってきた。打たせて取る投球で「序盤に得点されるのは想定の範囲内。三回以降は制球がうまくいき、バッターのタイミングをずらせた」と評価する。

 打者としても五回、2死二、三塁の好機に直球を左前に運び、1点を返した。「後ろにいいバッター(早坂)が居るのでつなぎたかった」と語る。自陣の攻撃については「1点を取れる場面もあったのに、バントの成功率が悪かった」と反省点を挙げる。次戦も先発予定で「三振をもぎ取り、ゲームをもう少し楽にしていきたい」と前を向く。

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