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秋季高校野球県大会・3位決定戦 石巻工、東北大会届かず

〔石巻工-東北学院榴ケ岡〕 ベンチに戻る選手たち。主将伊藤(左)は負傷した早坂(中央)を慰めるように背中に手をやった

 第77回秋季東北地区高校野球県大会は9月29日、仙台市民球場で決勝戦と3位決定戦の2試合を行った。準決勝で古川学園に敗れ、3位決定戦に回った石巻工は、東北大会出場最後の1枠をかけて東北学院榴ケ岡と戦い、1-4で敗れた。

 2011年以来、13年ぶりの東北大会出場を狙っていた石巻工は、試合前のシートノック中、出場予定だった正捕手の早坂がフェンスに激突し、膝を負傷。攻守ともにチームを支えてきた選手が離脱するアクシデントが痛かった。

■3位決定戦(仙台市民球場)

 石巻工     000000100-1
 東北学院榴ケ岡 00202000X-4

(石)遠藤颯、伊藤-西條(東)佐々木健-佐々木大
▽三塁打=後藤(東)▽二塁打=鈴木

<1年生穴埋める>

 石巻工の正捕手で打者としても要を担う早坂の穴を埋めたのは、公式戦初出場の1年西條。「早坂さんの代わりにはなれないが、自分の最大限で勝たせたい」と力が入った。

 相手と相性の悪い変化球を軸に試合を組み立てた。「守備はフットワーク不足で盗塁された。バッティングも長打力が持ち味なのに、全然当てられなかった」と悔しさをにじませた。「このままでは春は厳しい。オフシーズンに追い込んでいきたい」と意気込む。

<主将 意地の投打>

 「今まで勝たせてくれた早坂のために打たないと」。伊藤は主将の意地を見せた。六回に途中出場し、七回1死から遊安打を放ち出塁。後続につなぎ、本塁を踏んだ。主戦としてもカーブを軸にした投球で攻め、3回を無失点に抑えたが「もっとフライアウトやゴロを狙いたかった。完投できる選手になりたい」と自身に厳しい。

 チームについては「バントミスなど細かいミスが多い。フィジカル以外にも、ピンチの時に流れをつかむ技術やメンタル面の強化が必要」と猛省する。「悔しさを練習にぶつけ、勝ちにこだわり頑張っていきたい」と来年の春と夏を見据える。

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