(1014)雪月花じわじわ被曝(ひばく)してゐたる/原雅子(1947年~)
古来、冬の雪、秋の月、春の花(桜)は、日本の美しい四季を代表する詩歌の題材である。それが3・11の大地震に伴う原発事故後に、徐々に汚染されていると詠む。自然の持つ輝かしさと、被ばくという目に見えない…
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