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石巻の官製談合事件公判 被告「捕まらないと思った」、応じた理由話す 仙台地裁

 石巻市発注の下水道工事の入札を巡る官製談合事件で、公競売入札妨害の罪に問われた同市の建設会社「遠藤興業」元専務執行役員の遠藤光弥被告(68)=同市新成2丁目=の公判が1日、仙台地裁であった。

 被告人質問で遠藤被告は、違法だと知った上で、官製談合防止法違反などの罪に問われた市下水道建設課技術課長補佐の星洋一被告(51)=同市大街道北4丁目=らから、2020年ごろに最初に談合を持ちかけられた時に応じた理由を問われ「安易だった。捕まらないんじゃないかと思った」と話した。

 実際の入札価格を最低制限価格より約25万円高い金額にしたことに関しては「他社には積算が難しい工事だった。それくらい離れていれば、ばれないと思った」と述べた。

 起訴状によると、昨年2月15日にあった下水道工事「西流下1号石巻中央雨水準幹線築造工事」の制限付き一般競争入札で、星被告、同課係長の寺内友和被告(47)=同市桃生町太田=は同1日、市内の遠藤興業の現場事務所で、遠藤被告に実施設計書を手渡し、落札させて公正な入札を妨害したとされる。

 星、寺内両被告の公判では、検察側が9月24日、星被告に懲役1年6カ月、寺内被告に1年をそれぞれ求刑し結審した。判決は今月10日。

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