(1018)愛といふものに触れたし星月夜/小崎実希子(1998年~)
溢(あふ)れんばかりの星、そしてその星をかすめる流れ星。星月夜とは、月は出ていないのに星明かりによって月の晩のような明るい夜を言う。ゴッホの有名な絵では三日月も描かれているから勘違いされやすいが、彼…
関連リンク
- ・(1017)敗戦の年に案山子(かかし)は立つてゐたか/大牧広(1931~2019年)
- ・(1016)六道のどの道踏むや虫の闇/加藤又三郎(1977年~)
- ・(1015)露草を歩けば己の中に神/及川真梨子(1990年~)
- ・(1014)雪月花じわじわ被曝(ひばく)してゐたる/原雅子(1947年~)
- ・(1013)立ち食ひの重心変へて秋の雨/北大路翼(1978年~)
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。