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学生8人、消防団に加入 石巻専修大モデル、計14人に 初の女性団員も

後藤団長(左)から辞令を受ける三宅さんら学生消防団員

 石巻市消防団の担い手育成や活性化に向けた「石巻専修大モデル学生消防団員」の辞令交付式が3日、市防災センターであった。本年度は初の女性団員を含む1年生8人が入団。「将来、経験を生かしたい」などと抱負を語った。

 学生消防団員制度は2022年度に創設。学校消防団活動認証制度に基づいて市が学生に証明書を交付し、就職活動などでPRすることができる。任期は1年以上。年間を通して救急救命技術や消防規律などを学ぶ訓練に当たっている。報酬は一般団員と同じ年間3万6600円。訓練などに参加した場合は追加報酬がある。

 辞令交付式には新団員5人が出席。後藤嘉則団長からそれぞれ辞令を受けた。

 初の女性学生消防団員となった理工学部の三宅穂波さん(18)=岩手県奥州市出身=は、県防災指導員の認定を受けるなど意欲的に活動している。「防災の知識を身に付けたい。いざという時、助ける側に回りたい」と意気込んだ。

 中学時代から気仙沼市の東日本大震災遺構「気仙沼向洋高旧校舎」で語り部の活動をしている人間学部の中沢謙人さん(19)=気仙沼市出身=は「震災を伝えるだけでなく防災についても学びたい。将来、小学校の教員になった時に経験を生かしたい」と話した。

 後藤団長は「消防団は消火活動や災害対応だけでなく、地域防災の要として重要な役割を担う。訓練や研修を通して、消防・防災への理解を深めてほしい」と期待。「若者の視点や発想をどんどん取り入れ、交流サイト(SNS)などを活用し、団を活性化していきたい」と強調した。

 新団員が加わり、学生消防団員は1~4年生計14人となった。三宅さん、中沢さん以外の本年度入団者は次の通り(敬称略)。

 下条歩夢、大沢仁、池田友瀬、高橋旺雅、平野喜司、小野寺慎

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