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(1019)霧の村石を投(ほう)らば父母散らん/金子兜太(1919~2018年)

 池に石を投げ入れると、驚いた小魚が四方へ逃げていきます。この句はそんな印象です。ぽんっと石を投げたなら、村に住む父も母も散り散りになって消えてしまうのではないか、そう作者は感じたのでしょう。濃い霧が…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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