2024衆院選、公示まで1週間 宮城4区、新区割 短期決戦へ3氏準備
15日公示、27日投開票が見込まれる衆院選は8日、公示まで1週間となった。宮城4区には自民党現職で8選を狙う伊藤信太郎氏(71)、立憲民主党現職で10選を目指す安住淳氏(62)、日本維新の会新人で元石巻市議の佐藤雄一氏(45)が立候補を予定する。短期決戦を戦う各陣営は準備を加速させている。
衆院選は2021年10月以来3年ぶり。小選挙区の定数10増10減に伴う新区割りで初めて実施され、計465議席(小選挙区289、比例代表176)を争う。宮城の定数は6から5に減り、石巻地方を含む新4区は、旧5区の石巻市、東松島市、女川町、松島町、大郷町と、旧4区の塩釜市、多賀城市、富谷市、利府町、大和町、七ケ浜町、大衡村の12市町村で構成する。
■伊藤氏 閣僚経験と与党、強調
旧4区で当選7回の伊藤氏。新4区からの立候補が内定して以降、選挙を戦った経験がない石巻地方などのイベントに積極的に顔を出してきた。5日の事務所開きには国会議員や地元首長、県議、市議らも出席。環境相の経験や政権与党の強みを強調し、支持拡大へ協力を呼びかけた。
■安住氏 有権者との対話、重視
9月まで党国対委員長を務めた安住氏は党務の合間を縫って定期的に選挙区へ入り、小規模の座談会を重ねてきた。伊藤氏が地盤とする旧4区には5~10月、塩釜、富谷両市などに5後援会を相次ぎ立ち上げた。有権者との直接の対話を重視し、地域ごとに課題や施策について意見を交わす。
■佐藤氏 現役世代へ投資、強化
佐藤氏は5日、日本維新の会の宮城5区立候補予定者の事務所開きに出席。現職2氏への挑戦を見据え、党関係者と方針を確認した。6日は富谷市内の祭りに足を運び、支援者と協議。党として現役世代への投資の強化を訴えるほか、「しがらみのない政治」で他党との違いを打ち出す考え。
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