生食用カキ、28日出荷解禁 高水温影響で遅れ 県漁協など品質検査
県漁協などは7日、生食用カキの品質検査を石巻市内で実施し、今季の出荷を28日に始めることを決めた。海水温が高い影響で食用に適さない「卵持ち」が多いことから、解禁時期を例年より遅らせた。
品質検査は石巻市渡波の県漁協石巻総合支所鮮かき共販所で実施された。県内39カ所の処理場からカキが集められ、漁協職員らが粒の大きさや卵の入り具合を確認した。
県漁協によると、出荷解禁は昨年より2日早いが、今季も高水温の影響で卵持ちが多かった。カキの成長も遅く、粒が小さめだったこともあり、仲買人らと協議して出荷日を決定した。
県は指針で毎年9月29日を出荷解禁日と定めているが、近年は高水温の影響でずれ込んでいる。品質検査の日程も例年より約3週間遅らせた。
県漁協本所かき部会長の阿部輝喜さん(46)は「生産者にとって苦しい年が続くが、昨年よりは海水温が低いので、これからに期待する。消費者にいいものを届けたい」と話した。
県カキ出荷協同組合連合会の高橋弘幸理事長も「自然相手のことなので遅れるのは仕方がない。まずはカキの生育が良くなることを願う」と話した。
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