(1022)ものもらひ兆せり紅葉且(か)つ散りぬ/津高房子(1934~2024年)
「紅葉且つ散る」で一つの季語です。紅葉が木々を彩る一方で、だんだんと散り始める樹木もあります。色づく景色と同時に散りゆく葉にも注目し、空間の広がりと季節の移り変わりを一語で表しています。ものもらいは…
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