復興後押し 音楽祭「我歴stock」、有終の美 出演者、ファン盛り上がる 女川
女川町民有志による音楽イベント「我歴(がれき)stock in女川」が13日、同町海岸広場で開かれた。10回目となる今回が最後の開催。町内外から多くの音楽ファンが集まって盛り上がり、有終の美を飾った。
東日本大震災で被災した町に音楽の力で活気を呼び込み、復興を後押ししようと、若者らのグループ「女川福幸丸」が2011年10月に始めた。新型コロナウイルス禍による中止を挟み、当初から目標としていた10回目の開催にこぎ着け、「復興も進み、一定の役割を終えた」(女川福幸丸)として終了を決めた。
この日は「ウミネコ」と「カツオ」の2ステージに県内外の実力派バンドや町内の子どもらによる「女川ダンススクール」などが次々に登場。演奏に合わせてステージ前で体を揺らす来場者が多く見られた。
今回で4度目の出演となったスカレゲエバンド「おひつじ座流星群」(仙台)のリーダー亀井敬さん(44)は「イベントに一体感があり、町の人たちもいつも温かく迎えてくれた。なくなるのはさみしい」と名残惜しそうに話した。
女川福幸丸の植木智子代表(35)は「復興の助けになればと、ノーギャラで出演してくれたアーティストもあり、改めて感謝したい。きょうはこれまでの開催の中で最もお客さんの数が多く、満足できる最終回になった」と晴れやかな表情で話していた。
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