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ミクロの世界、興味津々 児童が電子顕微鏡体験 石巻小で出前授業

 石巻市石巻小(児童255人)で9日、電子顕微鏡の操作を体験する授業があった。メーカーの日本電子(東京)が協力し、最大10万倍に拡大できる顕微鏡を用意した。児童は興味の向くままに動植物などの試料を観察し、ミクロの世界に没入した。

 理科の授業の一環で、5年生の児童58人が参加。計2台を使い、アリや花粉、動物の毛など20種を観察した。パソコン画面上で電子顕微鏡を操作し、肉眼では見えない極小の穴や細かな凹凸が画面に映されると、児童は驚きの声を上げた。

 カイコの糸を観察した伊藤芙峰さん(11)は「普段の写真よりずっと細かい部分が見える技術がすごいと思った」と話した。

 同社社員による座学もあった。理科支援グループの近藤俊三技術顧問は、水をはじくハスの葉の構造を応用したヨーグルト容器のフタや、衣服に引っかかるオナモミの種がヒントになった面ファスナーなど、動植物の小さな特徴が活用された身近な製品を紹介。「観察することの大切さや理科の奥深さを知り、何事にも疑問を持つ子どもに育ってほしい」と話した。

 日本電子は2011年から、市内の小学校での出前授業に取り組む。本年度は4校で実施した。

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