2024衆院選　期待込め票投じる　期日前、26日まで　石巻地方

　衆院選（２７日投開票）の期日前投票が１６日、石巻市内の各地で始まった。

　石巻市役所５階の市民サロンでは午前中から有権者が訪れ、石巻市が含まれる宮城４区に立候補した４人の中から人柄や公約を見極め、比例代表とともに期待を込めて１票を投票箱に入れた。

　石巻市日和が丘の無職岩崎ゆかりさん（５６）は投票した候補に「物価高で暮らしが厳しいので、今よりも楽に生活できるようにしてほしい」と願った。

　期日前投票所は２６日まで、市内各地に設置される。受付時間は市民サロンと河北、雄勝、河南、桃生、北上、牡鹿の総合支所、渡波公民館、蛇田支所は午前８時半～午後８時。稲井公民館と荻浜支所は午前８時半～午後５時。

　２１日には石巻専修大学生食堂（午前９時半～午後５時）、２４日～２６日にイオンモール石巻２階（茜平４丁目、午前１０時～午後７時）にも開設される。

　離島のうち、田代島開発総合センター、長渡地区振興会館、網地地区自治会館は２５日午前８時半～午後４時に投票箱を設ける。

　期日前投票所は２６日までの期間中、東松島市でも市役所南庁舎２階と鳴瀬保健相談センター（午前８時半～午後８時）、女川町では町庁舎（午前８時半～午後８時）に開設される。同町は２２日、出島集会所と江島集会所（いずれも午前９時～午後２時）でも設置する。

＜入場券未着でも投票可＞

　衆院選の期日前投票では入場券を持たずに訪れる市民がいるため、石巻市選管は入場券がなくても投票できることを周知している。

　期日前投票が始まる１６日までに有権者の自宅に郵送される予定だったが、準備の遅れにより入場券が届いていない地域がある。

　市選管は、入場券がないことを各会場で申し出れば問題なく投票できると説明している。代わりに記入が必要な書類もない。

私の一票

■会社員・黒沢慶秀さん（７５）＝石巻市桃生町
　一番必要なのは、みんなが安定した生活をおくれる基盤づくり。農業や漁業などの１、２次産業の発展にも期待したい。　
　他の批判ではなく、自分が思い描く政策を訴えてほしい。地盤のある地域だけでなく、幅広く活動してくれることを望む。　
　候補者は一長一短で選ぶのが難しいかもしれない。若者には投票権を無駄にせず、自分に合った人に一票を投じてほしい。

■パート職員・斎藤美紀さん（４８）＝東松島市矢本
　魅了ある地域創生に期待する。街に若者の姿がなく、子育てしていても少子化を強く感じる。若者が都市に流出しないよう、働きやすく、子育てしやすい地域づくりを進めてほしい。　
　環境問題は切実。再生可能エネルギー設備の導入拡大に向けて補助金を充実させるなど、市民が人ごとと思わず環境問題に取り組める社会にしてほしい。