「金華さば」シーズン到来 10月中の宣言6年ぶり 石巻魚市場
石巻市の石巻魚市場は30日、マサバのまとまった水揚げを受けてブランド魚「金華さば」のシーズン到来を宣言した。10月中の宣言は2018年以来、6年ぶり。昨年は宣言を始めた13年以降で最も遅い12月26日だったこともあり、市場が活気づいた。
石巻魚市場ではトロール船での水揚げはあったが、巻き網船は今季初。同日朝、青森県八戸市の巻き網運搬船「第17惣宝丸」(380トン)が青森県南部沖で漁獲したマサバ計約155トンを石巻港に水揚げした。
金華さばは、鮮度が良く脂質15%以上という基準を満たしたものが選ばれ、重さは500グラム前後が目安。 この日の水揚げは200~300グラムの小型が中心。300~500グラム以上の中大型は5%ほどで、脂質は400~500グラムの大型で15~25%だった。価格は1キロ当たり111~180円で取引された。
約60トンを落札した石巻市の水産加工会社「木の屋石巻水産」の平塚善海取締役製造部長(53)は「宣言が思っていたよりも早くて良かった。お客さんから『楽しみにしている』という声も届いているので、今年中に金華さばの缶詰が販売できればいい」と話した。
石巻魚市場の佐々木茂樹社長(66)は「水揚げが続かないと水産加工会社も苦労する。今後も脂が乗ったサバが水揚げされてほしい」と願った。
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