読書意欲向上へ　多読賞と手作り絵本表彰、30人と８作品　女川町教委

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　女川町教委は３日、図書室から多くの本を借りた利用者をたたえる「多読賞表彰」と、読書意欲向上を狙い、オリジナルの本を作る「手作り絵本コンクール」の表彰式を町役場内の「女川つながる図書館」で開いた。

　多読賞は昨年１０月１日～今年９月３０日の１年間、同図書館と町を巡回する移動図書館で２００冊以上借りた人が対象。幼児、小中高校生、一般の３部門で計３０人が受賞した。

　６００冊以上借りたという町しおかぜ保育所の木村みずはちゃん（６）は「動物が主人公になっている本が好き。小学生になってからもたくさん読みたい」と話した。

　手作り絵本コンクールのテーマは自由。個人とファミリーの２部門に計１２作品が集まり、８作品の作者を表彰した。

　個人の部に選ばれた女川小３年の佐藤蒼輔さん（９）は、自身がウルトラマンになって、怪獣と戦う作品を描いた。「文句しか言わない、ルールを守らないといった癖のある怪獣を出した。キャラクターが評価されてうれしい」と喜んだ。

　それぞれの表彰式で平塚隆教育長は「子どもだけでは本に触れられる機会は限られる。大人が一緒に図書館や本屋に行くなど、環境を整えていき、活字に接する時間をつくってほしい。親子でいい本に出合って絆を強めてほしい」と呼びかけた。