定時制通信制・生活体験発表県大会 石巻北高飯野川校生徒が「連覇」
10月に開かれた全国高校定時制通信制生徒生活体験発表県大会で、石巻北高飯野川校(生徒44人)の生徒が2年連続で最優秀賞に選ばれた。3年水越秀明さん(18)が吃音(きつおん)や過緊張の症状と向き合った実体験を発表し受賞。昨年の高橋直也さん(20)=同校4年=に続く快挙を成し遂げた。
今年で72回を数える大会で、2年続けて最優秀賞を受賞したのは2003、04年の石巻女子高(現石巻好文館高)以来、20年ぶり2校目。水越さんは「先輩や先生に応援してもらい、自信を持って臨むことができた」と発表を振り返った。
人前で話そうとすると極度に緊張することに加え、特定の音が滑らかに出ない吃音の症状にも長年悩まされてきた。大会では、生徒会役員として全校生徒を前にした行事報告に挑戦した経験を紹介。二つの症状を「欠点ではなく、自分の性格の一部だと思えるようになった」と堂々とした面持ちで語った。
高橋さんは所属する陸上部の先輩で「直さん」と呼んで親しむ。昨年の高橋さんの発表を見たことが大会出場のきっかけになった。
高橋さんは自身の不登校をテーマにし、全国大会でも4位相当の賞を受賞した。水越さんの練習をサポートし、周囲を見渡しながら話すことや表情にも気を配ることなどを助言。技術向上を後押ししながら後輩の奮闘と活躍を見守ってきた。
高橋さんは「部活を一緒に頑張ってきて、弁論でも同じ成績を残してくれた。県代表として全国でも胸を張って発表してほしい」とエールを送る。
<17日に全国大会>
県大会は10月12日に多賀城市の貞山高であり、14校から15人が参加した。各県の最優秀賞受賞者計60人が出場する全国大会は11月17日に都内で開かれる。
水越さんは「目指すのは直さんと同じ順位。どんな人でも諦めずにチャレンジすればうまくいくということを伝えたい」と意気込んだ。
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