鰐陵魂、次世代へ継承 石巻高創立100周年式典 在校生、卒業生ら900人出席
石巻高(生徒597人)は8日、創立100周年記念式典を石巻市開成のマルホンまきあーとテラス(市複合文化施設)で開いた。在校生や教職員、卒業生ら約900人が出席。100年の歩みを振り返り、生徒心得綱領として創立当時から引き継がれてきた「自ら進運を開拓すべし」をあらためて胸に刻んで、母校のさらなる発展を誓った。
同校の前身となる旧制石巻中が1923年に開校。48年、学制改革で現校名に改称された。2006年に男女共学となった。
同校OBの須田一憲校長は式辞で「『自ら進運を開拓すべし』は100年の時代を超え、現在も本校教育の根幹になっている」と説明。その上で「(学校がある丘陵)鰐陵(がくりょう)の地で太平洋の大海原を見ながら人生について考え、運命を開く。石高はかくあるべし」と力を込めた。
生徒を代表し、前生徒会長の馬場珀虎(はくと)さん(3年)は「この1世紀で時代は大きく変わったが、誇り高き鰐陵魂は脈々と受け継がれてきた。これからの100年へ、仲間と共にこの精神を引き継いでいく」と力強く誓った。
吹奏楽部の校歌演奏、応援団と全校生徒による応援歌「幻の門」も式典に花を添えた。
石巻高の2万4013人に上る卒業生は、政治や経済、医療、文化、スポーツなど幅広い分野で活躍している。式典ではこのうち、国内外で活躍している自然写真家高砂淳二さん(62)=石巻市出身、東京都=が「地球人としての自覚を持って生きる」と題して記念講演を行った。
石巻高の創立100周年は本来昨年だったが、新型コロナウイルス禍の影響を踏まえ、学校が式典を1年先送りした。
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