女川2号機機器トラブル ナット締め不足が原因 東北電、再発防止工事を実施中
東北電力は11日、女川原発2号機(女川町、石巻市)で計測機器のトラブルが発生し、10月29日の再稼働から7日目で原子炉を停止させた原因について、機器をつなぐ「ナット」の締め付け不足だったと発表した。
女川2号機は原子炉を13年7カ月ぶりに起動。11月3日に原子炉内の「中性子検出器」が正しく計測できているかを確認する調整機器を炉内に送り込んでいたところ、動かなくなる不具合があった。機器は手動で引き抜いて回収したが、4日に機器点検のため停止した。
東北電によると、トラブルがあったのは計測機器のケーブルの管で、ナットの締め付けが不足したため、管の一部が外れていたという。管は再稼働に向けて5月に交換作業をしており、この際の固定が不十分だったとみている。
石巻市役所で行った会見で、女川原発の亀岡直木所長代理は「住民の方々に心配をかけてしまい申し訳ない。対策を確実に実行し、再稼働に向けてしっかり取り組んでいく」と話した。
トラブルの原因について亀岡氏は「手順の中に留意事項が明記されていなかった。作業責任者への教育資料に事例として記載をして、継続して注意喚起を行う」と語った。
東北電では今後、作業員に対し、構造的に締め付けが悪くなる可能性があることなどを周知するという。現在、再発防止のための工事を実施中で、原子炉の再起動や発電再開の時期は未定としている。
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