(1051)巻き尺を出し切り冬の川に沿う/和田悟朗(1923~2015年)
自解句集には「生まれ育った六甲山の急斜面を流れる天井川の氾濫を防ぐための技士たちの我慢の景」とあるそうです。人間は資源として自然を切り開く一方で、災害の脅威に立ち向かい、技術を尽くします。しかし、出…
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- ・(1050)牡蠣旨(かきうま)しそのほかはそれほどでなし/橋本小たか(1974年~)
- ・(1049)「シャツ裏ですよ」もう少し夫婦でいたい/鈴木和枝(1944年~)
- ・(1048)寒光の万のレールを渡り勤(つと)む/鈴木六林男(1919~2004年)
- ・(1047)小文字aを真赤と決めて毛糸編む/加根兼光(1949年~)
- ・(1046)黄落や人形は瞳(め)を開けて寝る/堀井春一郎(1927~1976年)
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。