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管理職が「イクボス」宣言 仕事と家庭の両立応援 23企業・団体が参加 石巻

出席者が宣言を唱和し、イクボスになる決意を一つにした

 石巻市の斎藤正美市長や管理職員、民間事業者の代表者らが20日、部下の仕事と家庭の両立を支援し、組織の業績向上も目指す「イクボス」を宣言した。ワークライフバランス(WLB)に配慮した職場、子育てしやすい地域づくりを官民で推進する。自治体としての宣言は県内3例目。

 宣言式が同市開成のマルホンまきあーとテラス(市複合文化施設)であった。市の課長級以上の職員や事業者14団体の経営者ら計112人が出席。斎藤市長や宍戸健悦教育長ら官民の代表者5人が宣言書に署名した。

 斎藤市長は「社会の変化に対応しながら組織として結果を出すには、上司のマネジメント能力や意識改革は欠かせない。全ての市民が生き生きと活躍できる社会の実現に向けて協力してほしい」とあいさつした。

 出席者は「働きやすい職場環境づくりに取り組む」「積極的な休暇制度の活用を推進する」といった宣言内容を唱和。イクボスになる決意を一つにした。

 事業者を代表して署名した西條設計コンサルタント(石巻市桃生町)の西條祐樹社長は「上に立つ人が積極的に職場を変える努力をする必要がある。改革意識を持つ企業が増えることで、社会全体が変わっていくことも期待できる」と話した。

 仙台市のNPO法人「ファザーリング・ジャパン東北」の竹下小百合代表理事による基調講演もあった。竹下代表理事は、若手社員にとっての理想の上司像や、部下の心身をケアするために必要な考え方を紹介。「まずは上司自身が仕事と生活の両立を楽しんでいる姿を見せることが重要だ」などと呼びかけた。

 市はイクボス宣言に賛同する事業者を随時募集している。市内に本社か事業所がある企業・団体が対象。参加企業・団体は、名称とWLB推進への取り組みが市ホームページで紹介される。21日現在、23事業者が宣言している。

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