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書の魅力、硯の町で発信 玄穹社作品展、来月13日まで 石巻・雄勝

さまざまな技法を用いて表現された書の作品展

 石巻市の書家千葉蒼玄さん(69)が代表を務める書道研究グループ「玄穹社(げんきゅうしゃ)」の作品展が、石巻市雄勝町の道の駅「硯上の里おがつ」内の雄勝硯伝統産業会館で開かれている。12月13日まで。

 一般社団法人硯上の里おがつと千葉蒼玄さんが主催。玄穹社に所属する55人が、今年1年の活動の集大成として計約60点を出展する。繊細な筆遣いの「小品」や墨の造形美を追求した「墨象」などの作品が並ぶ。

 墨のにじみで安らぎや温かさを表現したり、墨のしぶきを閃光(せんこう)のように見せたりした会員の技巧が目を引く。人気バンド「スピッツ」の楽曲「美しい鰭(ひれ)」の歌詞を題材にした作品や、石を彫ってはんこを作る「篆刻(てんこく)」と書を組み合わせたものもある。

 作品展は、雄勝地区の東日本大震災からの復興を後押ししようと2022年に始まった。雄勝硯(すずり)の産地で書を展示することで、硯と書の魅力を発信する。

 硯上の里おがつの担当者は「雄勝は硯の町。大人から子どもまで幅広い世代が書や硯へ興味を持ってもらうきっかけにしたい」と話した。道の駅では年5回ほど、雄勝硯を使う書のワークショップも開いている。

 作品展は午前9時~午後4時半。連絡先は硯上の里おがつ0225(25)6844。

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