不審者の動き抑えろ 従業員らが対応訓練 スーパーと石巻署、連携
石巻市流留のイオンスーパーセンター石巻東店は、石巻署と連携して不審者対応訓練を行った。刃物を持った男が来店客に襲いかかるという想定で、110番や不審者の取り押さえ方などを確認した。
訓練は園芸コーナーで実施。従業員ら約40人と署員4人が参加した。来店客を刺した不審者が店内をうろついていると設定。情報を聞いて集まった従業員が刺股や買い物カートを使って暴れる不審者の動きを鈍らせた。その間に別の従業員が110番し、現場の状況や犯人の特徴などを説明。駆けつけた警察官が不審者を取り押さえた。
参加した従業員は「いきなり襲いかかってきた場合、実際に対応できるかが不安だ」「通報先の警察官が具体的な質問をしてくれたので落ち着いて答えられた」などと感想を述べた。
不審者役を務めた同署員は「スタッフ同士で声をかけ合うことが大切。凶器を持っている場合は素手ではなく、店内にあるもので対応してほしい」と呼びかけた。
訓練は14日にあった。全国で強盗事件が相次いだことを受け、昨年から実施している。入江淳仁店長は「広い店内には隠れる場所もあるので、毎年想定を変えながら訓練を継続していく。命を守るために自動体外式除細動器(AED)の講習も取り入れていきたい」と話した。
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