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復興と古里の発展祈る「石巻第九」 有志120人、声高らかに

市民有志でつくる合唱団が高らかに歌い上げた「石巻第九」

 石巻市民らによる合唱コンサート「石巻第九」が24日、石巻市開成のマルホンまきあーとテラス(市複合文化施設)であった。市民を中心に県内の有志約120人が合唱隊として参加。ベートーベンの交響曲第9番(第九)を高らかに歌い上げ、東日本大震災からの復興や古里の発展を祈った。

 市民らによる楽団「石巻シティフィルハーモニー管弦楽団」や、県内外のプロ・アマ演奏家で構成するオーケストラと共演。70分に及ぶ演奏の終盤に、伸びやかな合唱を披露した。観客は演奏終了後、数分にわたって拍手を送り、熱演に応えた。

 市民合唱団による第九の披露は震災後では2回目。地域の復興を後押ししようと昨年、12年ぶりに披露された「復活の第九」に続く企画で、今年1月に練習を始めた。

 出演した母の活躍を見届けた登米市の医療事務員杉山裕美さん(39)は「第九の合唱はなかなか聴く機会がない。感動した」と話した。娘のひまりちゃん(4)も「すごく良かった」と笑顔でステージの祖母に手を振っていた。

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