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国際ソロプチミスト石巻クラブ賞 こども∞感ぱにー代表理事の田中さん、受賞

表彰を受け、会員に取り組みを説明する田中さん(左)

 国際ソロプチミスト石巻は、本年度のクラブ賞を石巻市の認定NPO法人「こども∞(むげん)感ぱにー」代表理事の田中雅子さん(56)に贈った。東日本大震災後、同市渡波中学区を拠点に展開する子どもの居場所づくりの取り組みをたたえた。

 東京出身で保育士の田中さんは震災直後、復興支援のため同市に入った。甚大な被害を受けた渡波地区の広場を再生し、自由に遊べる「プレイパーク」を設置。現在は渡波、鹿妻の2地区で週4回、開設する。

 不登校の子どもの居場所として、2016年にはフリースクールを開いた。23年度からは市の委託を受け渡波地区放課後児童クラブの運営も担う。活動を通して貧困や虐待、不登校などの解決に尽力する。

 震災から13年がたち、プレイパーク周辺は住宅整備が進み、活動を制限せざるを得ない状況になってきた。点在する活動場所を集約し、多様な立場の人が伸び伸びと過ごせる環境をつくろうと、移転整備に奔走している。

 表彰式が19日、同市千石町の石巻グランドホテルであり、国際ソロプチミスト石巻の伊藤裕子会長が田中さんに賞状を手渡した。田中さんは「障害や家庭の事情がある子どもら、誰もが安心して過ごせる環境をつくり、制度からこぼれ落ちる子を見守れるモデルケースにしたい」と語った。

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