リンゴ、風味良好 青森の農協、石巻地方に寄贈14年 小学生ら喜ばす
青森県平川市の津軽みらい農協は2日、東日本大震災被災地の復興支援の一環で石巻地方2市1町の小学生にリンゴ201箱(1箱46個入り)を贈った。被災地の子どもにおいしいリンゴを味わってもらおうと震災直後の2011年に始まり、14回目。
リンゴは、袋をかけずに太陽の光を浴びせて育てた「サンふじ」。今年の収量は、受粉を助けるハチの活動低下や花芽不足などのため例年以下となる見込みだが、風味は良好という。
この日は東松島市役所で贈呈式があり、農協の山口貴佳常務が各市町教委の代表者らに目録を手渡した。山口常務は「秋にかけて天候が良く、味がよく乗ったリンゴになった。被災地支援の取り組みは今後も続けたい」と話した。
3市町の児童を代表し、ともに同市矢本東小6年の阿部遥真さん(12)と鈴木秀敏さん(12)が「おいしいリンゴを楽しみにしていた。ありがとうございます」と笑顔で話した。渥美巌市長も「児童はクリスマスのように毎年期待している」と謝辞を述べた。
農協は石巻市に146箱、東松島市に49箱、女川町に6箱をそれぞれ贈呈した。橋渡し役となった石巻青果が各市町に届け、各校で児童に配られる。
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