災害への備え、合言葉に　石巻市、優秀作品を表彰　児童生徒4265人応募

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　石巻市学校防災「合言葉」の優秀作品表彰式が２日、市防災センターで開かれた。本年度は「災害に備えている姿」をテーマに、市内の３２小学校、１６中学校の児童生徒計４２６５人から応募があり、１２人が入賞した。最優秀賞には、向陽小３年草野希佳さん（９）の「決めておこう　持つもの　行く場所　逃げる道」が選ばれた。

　表彰式には受賞者１１人と保護者らが出席し、受賞者一人一人に賞状が手渡された。草野さんは「受賞できてうれしい。この合言葉を基に、生き延びるための避難方法やその後の生活ついてみんなに考えてほしい」と語った。

　草野さんは、１月に発生した能登半島地震の映像やスマートフォンから鳴る緊急地震速報の音で、地震の怖さを実感。避難物資を被災地に届けようと模索したり、母の郁恵さん（４２）から東日本大震災当時の話を聞き取り、家族で避難場所や避難経路を決めたりした。

　郁恵さんは「市の総合防災訓練には毎年参加し、非常食を食べたり、簡易トイレを使ってみたりしている。家族は日中、ばらばらになることが多いので、災害時の集合場所を決めている」と話した。

　入賞作品は市民の防災意識向上に生かそうと、来年度の市報で１作品ずつ紹介する。市内の小中学校で教材として使う「石巻市防災教育副読本」にも掲載する。

　最優秀賞以外の入賞者は次の通り。（敬称略。数字は学年）

▽優秀賞　
　「確認しよう防災グッズ　行ってみよう避難場所　みんなで高める防災意識」久坂部縁士（稲井小６）　
　「毎月の１１日は　家族で確認　防災バッグ　避難経路と避難場所」大山陽菜太（向陽小３）

▽優良賞　
　「忘れずに　日頃からハザードマップで確かめよう　避難場所と災害リスク」佐々木希（河南東中１）　
　「リュックに入れよう　あなたの未来と　防災グッズ」日野夏希（河北中２）　
　「大声で　『逃げて』と伝え　皆守る　そんな人に　私はなる」佐藤優花（住吉中３）

▽佳作　
　「想像しよう！起きる災害・取る行動　確認しよう！ハザードマップ・避難場所　備えよう！防災備蓄・地域の輪」山口葵（蛇田小１）　
　「僕たちは　あの日を忘れない　地域で話そう　避難方法」新川聖真（蛇田小６）　
　「過去学び　もう繰り返さない　あの日の出来事　備えるんだ“もしも”のために」佐々木叶愛（河南東中３）　
　「ここ危険？　どこ安全？　だいじだね　避難経路の話し合い」菅原大雅（稲井小１）　
　「振り返る　あの日に学んだ　大切なこと　日頃の準備と　思いやり」佐藤勇斗（稲井中１）　
　「すぐにげて　この道通って　ひなん所へ　家族も待ってる　大丈夫」佐藤新（石巻小４）