和紙の卒業証書へ 鎌使い、ヨシ収穫 石巻・北上小5年生
石巻市北上小の5年生15人が4日、同市北上町橋浦の新北上川河川敷で、地区特産のヨシを刈り取った。同校は毎年1月ごろ、収穫したヨシを原料した卒業証書の制作にも取り組む。児童たちは世界に1枚の和紙作りを楽しみにしながら、熱心に鎌を振るった。
ヨシ原の再生に携わるNPO法人「りあすの森」と、かやぶき屋根工事を手がける熊谷産業(ともに石巻市北上町)が協力。児童は職人の指導を受け、ヨシを根元から刈り取った。約300キロを収穫し、身の丈の倍ほどの長さのヨシに苦戦しながら束にまとめた。
来年の干支(えと)にちなみ、ヨシの束を並べて大きな「巳(へび)」の字もつくった。阿部悠雅さん(10)は「鎌を使うのが難しかったが、刈りやすい部分を見つけたらどんどん作業ができた。丈夫な卒業証書になってほしい」と話した。
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