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学校教育×新聞活用 石巻・大谷地小で公開授業 NIE実践例、紹介

ホワイトボードに発言内容を書き込みながら見出しを考える児童たち

 教育に新聞を活用するNIEの実践例を学ぶ県NIE地区研修会(県NIE委員会など主催)が11月21日、石巻市大谷地小で開かれ、5、6年生の合同授業が公開された。同研修会での公開授業は7年ぶりで、石巻地区や仙台市などの小中学校、高校の教員ら約40人が参加した。

 同小はNIE実践指定校3年目。授業は「つなぐ・つながる私たちのSDGsの取り組み」をテーマに行われ、藤坂雄一教諭、加藤菜摘教諭とファシリテーターの山田美保子さんが進行役を務めた。10月に国連の持続可能な開発目標(SDGs)について学んだことを地域に発信するイベントを開いた5、6年生が、活動内容を新聞にまとめた。

 児童はペアで対話しながら活動を振り返り、伝えたいことを整理した。ホワイトボードに互いの発言内容を書き込み、大事な部分に線を引いて見出しを考えた。「楽しく紙をリサイクル」「未来の地球 みんなと平和」などの見出しが完成した。

 検討会では、実践指定校2年目の石巻市桃生中の志賀優香教諭が、NIE活動の事例を報告。東日本大震災の震災遺構を視察し、震災伝承や防災に関する新聞を作ったことが、生徒の成長につながったことを紹介した。参加者は「NIEで育つ力」をテーマに話し合い、「言葉のセンスが磨かれる」「考えをまとめられる」などの意見が出た。

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