恐竜なりきり、絵本の世界へ　石ノ森萬画館「おまえうまそうだな展」

• 
• 
• 

　石巻市中瀬の石ノ森萬画館は、家族愛や友情をテーマにした絵本「おまえうまそうだな」（ポプラ社）の世界観を楽しむ企画展「おまえうまそうだな展－『やさしさ』と『おもいやり』ってなんだろう？」を開いている。来年１月１３日まで。

　「おまえうまそうだな」は、絵本作家の宮西達也さんのロングセラー「ティラノサウルスシリーズ」の最初の作品。企画展はラフ画と原画の複製など２３点とフォトスポットなどで構成する。

　フォトスポットは高さ約２メートルのティラノサウルスのフィギュアや絵本の風景を描いたスクリーンパネルを設置し、作品の世界に入ったような体験ができる。会場内３カ所に表示したＱＲコードをスマートフォンで読み取ると、画面に恐竜などが映り込むアニメーションも楽しめる。

　作中に登場する「赤い実」に見立てた紙に絵を描き、パネルに貼るワークショップや、昨年世界で放送開始された３Ｄアニメシリーズの紹介もある。

　同館企画営業グループの佐伯誉怜さん（２６）は「作者が読者に伝えたいことを知ってもらえる展示。家族や友人らと一緒に全力で恐竜になりきって楽しんでほしい」と呼びかけた。

　午前９時～午後５時。火曜休館だが、２４日、３１日、来年１月７日は開館する。３１日は午後３時まで。観覧料は常設展も含め大人９００円、中高生６００円、小学生２５０円。連絡先は萬画館０２２５（９６）５０５５。