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師走点描 > 船舶合同立ち入り点検(石巻中央発着所)

船内外の設備を確認する関係者

<安全対策に終わりなく>

 人や物の流れが活発になる年末年始を前に東北運輸局石巻海事事務所と石巻海上保安署は10日、船舶の合同立ち入り点検を行った。

 石巻市中央1丁目の石巻中央発着所では、網地島ラインが所有する「マーメイドII」を点検。関係者10人が救命胴衣や消火器の設置場所など重点を置く6項目を中心に船内を見て回り、設備に不備がないか確認した。乗組員には、自然災害発生時の指示体制や海中転落防止対策などについても聞き取り、指導した。

 石巻海事事務所の斉藤高弘所長(60)は「安全対策に終わりはなく、知床のような事故は絶対に起こしてはならない。年末年始は船に乗り慣れない人の乗降や転倒にも注意し、安全に配慮して運航してほしい」と呼びかけた。

 点検は10日~来年1月10日。同市鮎川浜の金華山フェリーなど石巻管内6事業所の10隻で実施する予定。

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