漁業の新たな担い手へ 石巻で漁師カレッジ短期研修 高校生や外国人ら7人受講
漁業の担い手を育成する県主催の「みやぎ漁師カレッジ」の短期研修が7、8の両日、石巻市内で行われた。本年度2回目で、県内や埼玉県の高校生、日本語学校に通う外国人ら10~50代の男女7人が受講した。
8日は石巻市雄勝町立浜地区で養殖銀ザケのいけすを見学した後、同市小船越の川の上・百俵館で県内の若手漁師らでつくる一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン(石巻市)の阿部賀一さん(37)から、同法人が展開する担い手育成事業などの説明を受けた。
阿部さんは2015年に始まった同事業で、大阪や山形などから移住した若者が漁師として経験を積み、自らカキの養殖ができるようになった事例などを紹介。「同じ漁師でも多くの業態がある。自分に合った働き方が見つけられるだろう」と語った。
7日は石巻市桃浦でカキの水揚げを体験。船の上でカキが入った箱を運んだり、同市渡波ではノリの加工場を見学したりした。
埼玉県の浦和南高2年、君島妃織さん(17)は「水産業に興味があり、東京で開かれる就職セミナーにも参加している。カキや銀ザケの養殖現場では大変な仕事だと感じたが、この業界で働きたい気持ちがより大きくなった」と話した。
短期研修会の3回目は来年2月に実施する。
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