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母校への誇り桜に込め 石巻工高1回生、喜寿記念に苗木3本 植樹3回目

桜の苗木を植える1回生ら

 石巻工高(生徒535人)を1966年に卒業した1回生有志らが17日、中庭に桜の苗木3本を植えた。本年度に77歳の喜寿を迎えたことを記念し、母校の環境美化に役立ちたいと実施した。

 植樹には1回生約70人が協力。式には関係者9人が参加した。事務局を務めた民泊経営千葉孔三さん(77)=石巻市あゆみ野4丁目=は「母校に誇りを持ち、勉強や部活に励んでほしい」と後輩たちにエールを送った。大高和義校長は「木を見て育った生徒たちが卒業生の気持ちを受け継ぎ、将来、同様の活動をしてくれたらうれしい」と述べ、感謝した。

 1回生の桜の植樹は3回目。2008年に60歳の還暦を祝って植えたが、3年後に襲った東日本大震災の津波の塩害で枯れてしまった。18年に70歳の古希を記念して植えた3本の桜は順調に育ち、毎春きれいな花を咲かせている。桜は校訓の「堅忍不撓(ふとう)」に由来して「堅忍桜」と名付けられている。

 1回生は3年後となる80歳の傘寿にも、同窓生の協力を得て植樹をする方針だ。

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