米1トン、子ども食堂12施設に 石巻信金が寄贈 「支援の輪広がるきっかけに」
石巻信用金庫は19日、石巻市の子ども食堂12施設に今年産のひとめぼれ計1トンを贈った。石巻市社会福祉協議会を通して、各施設に配布される。
贈呈式が同市穀町の市ささえあいセンターであり、阿部伸一常勤理事が市社協の林久善会長に目録を手渡した。阿部常勤理事は「子ども食堂への支援の輪が広がるきっかけになってほしい」と話した。
林会長は「地域の企業と子ども食堂との橋渡しができてうれしい。地域貢献への努力に敬意を表する」と感謝した。
石巻圏域こども食堂連絡協議会を代表し、2団体の代表者が活動内容を説明した。同市中里4丁目の「ひのこ子ども食堂」は平日朝、おにぎりやみそ汁、副菜を提供し、毎日約30人が利用する。代表の森美聖さん(30)は「毎朝9合を炊き、1俵(60キロ)が1カ月持たない。寄贈は米価高騰の中で大変ありがたい」と述べた。
同市渡波の教会「ビーワン・チャーチ石巻」は子ども食堂を月1回開設し、小中学生ら約20人が訪れる。スタッフのミラード・愛さん(40)は「ひとり親世帯が多く、家族と落ち着いて食事ができない子が多い。孤食にならないよう、一緒に食事を作り、共に食卓を囲む機会を設けている」と話した。
関連リンク
- ・支え合い、多様なつながり重要 石巻で地域福祉講演会(2024年12月11日)
- ・石巻市震災遺構「大川小」、壁の一部欠落 経年劣化進む 遺族「放置せず対策を」
- ・2024ニュース回顧 取材ノートから > シージェッター海斗、誕生20年 愛されるヒーロー定着
- ・カメラリポート > 女川で「水産まつり」 師走のハマ、活気づく
- ・来季は全国ベスト8目標 日本製紙石巻野球部、納会 引退選手ら、思い出語る
三陸河北新報社の会社概要や広告などについては、こちらのサイトをご覧ください ≫