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運輸業、人材確保急ぐ 東松島で求職者説明会 残業規制強化「2024年問題」対応

運送業に特化して初めて開催された合同企業説明会

 東松島市と県トラック協会石巻支部などは、市内の運送事業者を集めた合同企業説明会を市矢本東市民センターで開いた。トラック運転手の残業規制が強化されたことに伴う「2024年問題」を踏まえ、運送業者の人材確保と求職者の市内への就職を支援するのが狙い。

 説明会には、市内に事業所や営業所を持ち、配送ドライバーなどを募集する6社が参加。求職者は石巻市などから約10人が来場し、参加企業の各ブースを回り、担当者から会社や業務内容の説明を受けた。

 正社員のドライバーを募集する奥洲物産運輸(東松島市小松)の担当者は「業務拡大のため来年1月に仙台港、6月に栃木県矢板市にそれぞれ営業所を立ち上げる。矢板市の営業所は宮城と関東の中継地点となる」とPRした。

 参加企業の説明を聞いた石巻市の60代男性は「以前はドライバーとしてフルタイムで働いていた。親の介護のため、パートで働ける仕事を探しにきた。2社を職場見学する」と話した。

 市などが運送業に特化した企業説明会を開くのは初めて。24年問題で業界は人手不足が深刻化しており、人材の確保が急務となっている。

 県トラック協会石巻支部が本年度、会員事業所に実施した実態調査でも人材の確保を課題として挙げた事業所が多かった。

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