労災ゼロ目指す 石巻で大会、建設業界140人参加 年末年始、安全意識の徹底を
県建設業協会石巻支部、石巻市災害防止協会主催の建設業年末年始労働災害防止大会が2日、石巻市千石町の石巻グランドホテルで開かれた。参加者は年末年始の労働災害ゼロを目指し安全意識を共有した。
関係者ら140人が参加。佐藤昌良支部長は「『安全は何よりも優先する』という理念の下、自社の安全管理の点検を経営者を中心に実施してほしい」とあいさつした。
石巻労働基準監督署の菅原聡也署長が、冬季に多い凍結などによる転倒災害への注意を呼びかけたほか、建設業の担い手不足への対応として週休2日制の導入を求めた。
参加者を代表し、ワークス(東松島市)の宮林憲啓取締役建設部長が「無事故・無災害で新しい年を迎えるためにも緊張感を持って労働災害防止活動を展開する」と決意を表明した。
建設業労働災害防止協会県支部の斎藤俊一専務理事が「冬季・年度末労働災害防止の留意点」と題して安全講話も行った。斎藤氏は冬季の転倒災害の対策として(1)天気予報に気を配る(2)駐車場の除雪・融雪は万全に(3)職場の危険マップの作成-などを挙げた。
大会は同協会が主唱する「建設業年末年始労働災害防止強調期間」(1日~来年1月15日)に合わせて実施された。
石巻労基署管内では今年、10月末時点で建設業の休業4日以上の労働災害が24件発生。前年同期比で18件減少し、死亡災害も2人減って1人となっている。
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