ミヤコーバス運賃引き上げ 東北運輸局に申請 認可後、初乗り200円に
石巻地方で路線バスを運行するミヤコーバス(仙台市)は、運賃の引き上げを東北運輸局に申請した。利用低迷や物価高騰で赤字が続く収支の改善を図る。認可されれば、来年3月1日から平均約13.7%引き上げ、初乗りを40円増の200円に改定する。
路線バスの全線が対象で、1キロあたりの基準賃率を47円16銭から53円30銭に引き上げる。仙台圏を中心に運行する宮城交通(同)も同額に引き上げる。平均改定率は約14.9%。
石巻管内の主要区間では、石巻駅前-イオンモール石巻間の大人片道が現行の310円から350円になる。1カ月の通勤定期券は1万2560円から1万4350円、通学定期券は1万770円から1万2300円にそれぞれ改定する。
石巻駅前-石巻専修大間は、大人片道300円が350円に。通勤定期券は1万2560円から1万4800円、通学定期券は1万770円から1万2690円になる。
12日に運賃の引き上げを申請した。ミヤコーバスの昨年度の輸送人員は163万5000人。新型コロナウイルス禍前の2019年度の180万3000人に及ばない。23年度の収支は4億9364万円の赤字だった。
同社は「引き続きサービス向上に取り組んでいく」と運賃の引き上げに理解を求めている。
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