(1091)忘れてならぬことを忘れず年歩む/正木ゆう子(1952年~)
忘年会は一年の苦労をねぎらい忘れてしまおうという宴会だが、この句は「忘れてならぬこと」があると詠む。私たちは日々の慌ただしさの中で大切なことを見失いがちだ。世話になった人への感謝や悔しかったことなど…
関連リンク
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- ・(1089)かさなるや雪のある山只(ただ)の山/野沢凡兆(?~1714年)
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