木工家具を被災地に 仙台市の佐藤さんが製作、二子団地や雄勝地区に贈る
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木工を趣味とする仙台市泉区の佐藤政雄さん(76)が、自作の家具を東日本大震災の被災地に贈り続けている。椅子や棚などの家具が石巻市二子団地の西町内会には6年間で約600個贈られ、送り先は同市雄勝地区でも広がっている。丈夫で「温かい」家具が被災者の生活を支えている。
佐藤さんは会社を退職後、70歳から木工を始めた。材料となる木材は知人の大工から余ったものを譲り受け、棚やプランター、ベンチなどを製作。県内各地の復興住宅で暮らす住民に届けていた。
佐藤さんの家具を受け取った知人を通じ、石巻市二子西町内会会長で雄勝文化協会会長の山下憲一さん(77)と知り合った。山下さんから「被災地の復興につながるように協力してほしい」と相談を受けた。
6年前から同市二子団地の西町内会への提供に乗り出し、これまで110世帯へ棚や踏み台、椅子などの家具を毎年届け、累計は約600個に上る。
4年前からは山下さんの「元々自分が暮らしていた雄勝地区にもぜひ届けてほしい」という依頼を受け、雄勝地区の住民にも毎年家具を贈っている。今年は10月に7地区に約250個届けられた。
椅子やプランターを受け取った同市雄勝町雄勝の民生委員吉田厚子さん(78)は「とても感謝している。本物の真心を感じた」と笑顔を見せた。
山下さんは「丈夫にできており、踏み台は背の低いお年寄りなどがとても助かっている。皆喜んでいる」と話す。
佐藤さんは「皆さんに喜んでいただけるならば、今後も作り続けていきたい」と意欲を示す。
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