サンマ、銀色にきらり 冬の風物詩「天日干し」、始まる 女川
初日は従業員が特製の塩ダレに1晩漬けたサンマ約1万匹を工場敷地内に設置した木製やぐらに並べた。北西からの寒風と日光に7時間ほどさらす昔ながらの製法で、臭みや余計な水分が抜け、うまみが凝縮されるという。
女川魚市場の昨年のサンマの水揚げ量はロシア海域での操業や岩手県沖での若干の資源回復により数量3765トン、金額19億51万円で、ともに前年の2倍を超えた。2023年の1838トンより回復したものの、依然として低水準で金額も高い状態が続いている。
山本丈晴社長は「豊漁だったころと比べると数は少ないが、昨年よりもサイズが大きめで安心している。温暖化や外国船の乱獲といった社会的な問題もあるが、サンマがある限りは、継続して丸干しを作っていきたい」と意気込んだ。
作業は3月下旬ごろまで行われる予定で、今季は40~50万匹の生産を見込んでいる。
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