抹茶の深み、心和む 新春茶会ゆったり 裏千家石巻会
茶道裏千家石巻会は12日、恒例の新春茶会を石巻市千石町の石巻グランドホテル1階ロビーで開いた。
会場には「松の木は1000年変わることなく緑を保っている」という意味の「松樹(しょうじゅ)千年翠(みどり)」と記された短冊のほか、縁起物の花のロウバイ、シラタマツバキを飾って新年のお祝いムードを演出した。
来場者は笠屋菓子店(同市中央1丁目)のまんじゅうと合わせ、まろやかで深い味わいの抹茶に心を和ませた。石巻市泉町の青木陽子さん(86)は「毎年楽しみに来ている。会員がたてたお茶がおいしいのはもちろん、イベントを継続しているのもすごい」と話した。
新春茶会は20年ほど前にお茶の文化を広めることなどを目的に始まり、今回で18回目。新型コロナウイルス禍の影響で、2021~23年は中止し、24年に再開した。
大嶋宗洋会長は「今年一年の無事を祈りながら頂いてもらえればうれしい。茶道は日本の大切な文化なので、年配の人だけでなく、若い世代の人たちにも広まってほしい」と語った。
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