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生き生き活動する子に 4園が取り組み紹介 石巻地区幼稚園・こども園研究発表会

北上こども園の発表を受け、グループに分かれて協議する参加教諭ら

 石巻地区公立幼稚園・こども園協議会の研究発表会が17日、石巻市北上総合支所で開かれた。口頭発表を担った北上こども園をはじめ、計4園が取り組みを紹介した。参加者は幼児教育の充実や質の向上を目指し、多様な実践例を学び合った。

 発表会には市立幼稚園、こども園などの教諭ら約30人が参加。北上こども園の担当教諭は「生き生きと活動する子どもの姿を目指して~語り合いを通して~」とのテーマで発表した。

 同園は、0歳児のつぶやきや身体表現も含めた「語り合い」を通して遊びを展開し、生き生きと活動する子どもを育てることを重視。発表では、ヒーローごっこを楽しむ園児に対する声かけや環境づくりを工夫した実践事例を紹介した。

 教諭は「かっこいい」「頑張って」などと声をかけてヒーローになりきる雰囲気を盛り上げたほか、加わりたそうな園児を後押し、遊びが一層広がったされたことを説明。「子どもや職員の中で自然と会話が生まれた。保護者の方への発表会にもつながった」と成果を話した。

 運動会のリレー練習での取り組みも挙げた。チームごとに走る順番や反省点を確認する時間をつくったことで園児の意欲が高まり、「次に向けて考えを出し合う姿につながった。互いに頑張りを認め合い、負けたチームも満足そうな様子が見られた」と振り返った。

 質疑応答では園児との関わりにまつわる悩みについて質問が上がった。教諭は「子どもの思いを引き出すのは本当に難しい。普段の子どもの姿から思いは伝わるが、つい引き出そうとしても子どもにとっては過度なアプローチになってしまうこともある」と語った。

 発表後は内容について二つのグループに分かれて協議したほか、県東部教育事務所による講評もあった。

 発表会は園児の健全育成や教諭の資質向上などを図るのが目的。市内の公立幼稚園、こども園が毎年持ち回りで開催している。

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