凍結路に注意 スリップ事故多発地点をマップに 石巻署、HPで公開
雪や路面凍結が増える時期に合わせて、石巻署が管内のスリップ事故の発生場所をまとめたマップを作成し、同署のホームページ(HP)で公開している。事故が起きやすい場所を把握してもらい、冬道の安全運転につなげる狙い。
2023年12月1日から24年3月31日までに起きたスリップ事故の発生データを基に作成。事故が多発した地名や道路名を書き入れ、見やすいように着色した。
マップでは事故多発地点として、交通量が多いため追突が起きやすい石巻市茜平4丁目のイオンモール石巻周辺、同市大街道地区の国道398号、カーブが多い県道石巻鮎川線の風越トンネル付近など10カ所以上を挙げた。
昨年3月に開通した同中心部の陸橋「山下中里高架橋」も注意区間とした。同署によると、これまで陸橋付近でスリップ事故は起きていないが、緩やかなカーブの坂道で交通量が多く、高架橋の下を風が通るため凍結しやすいという。
16日からHPで公開を始めた。同署の佐藤康治交通課長は「雪が少ない石巻地域では冬道の運転に慣れていない人もおり、事故当事者の中には『いつも通りに運転していたので(凍結路で)止まれなかった』という人もいた」と指摘。事前に事故多発地点を把握する必要性を強調する。
その上で「冬場は心や時間に余裕を持って運転することが大切。前日に天気予報を確認し、朝に雪が車に積もっていたら下ろし、窓ガラスの氷を溶かして視界を確保することが事故予防につながる。スタッドレスタイヤの制動性も過信してはいけない」と注意を呼びかけている。
同署によると管内では24年、雪や路面凍結によるスリップが原因とみられる物損事故が79件あった。人身事故は5件だった。
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