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育児の喜びや悩み共有 「親育て」プログラム、石巻市が体験会

受講者は子育てや家庭の悩みを気兼ねなく話し合った

 石巻市が展開する家庭教育支援事業「ノーバディズ・パーフェクト(NP)プログラム講座」の体験会・同窓会が18日、市石巻中央公民館で開かれた。講座は孤独な子育てに悩む親たちが互いに認め合い、支え合いながら育児を学ぶ内容。受講者はワークショップを通して子育てや家庭にまつわる喜びや悩みを共有した。

 育児中や子育て経験のある市内の女性5人が参加した。2人は初参加だった。NPJapan(東京)の認定ファシリテーターで一般社団法人りとりーと(石巻市)の兼子佳恵代表理事が進行役を務めた。お菓子や飲み物を囲み、和やかな雰囲気でワークショップに取り組んだ。

 受講者は互いに安心して話せるよう、「話の内容は外に持ち出さない」などのルールを決めた。「1週間でハッピーだったこと」や「かけてほしい言葉」など四つのテーマを紙に書き出して発表。それぞれの心情や家庭の状況に理解を深めた。

 「娘にありがとうと言ってもらえた」「そのままのあなたでいいと言ってほしい」といった声が上がり、母親同士での共感が広がった。参加した同市立町1丁目の30代主婦は「思いを文字に書き起こすのが新鮮だった。自分を知るいい機会になった」と話した。

 兼子代表理事は「今抱えている悩みは決してマイナスな気持ちではない。幸せに気づくきっかけにしてほしい」と語った。

 体験会・同窓会は2月1日までに計3回開かれる。カナダ発祥のNP講座は「完璧な親なんていない(ノーバディズ・パーフェクト)」との考えで、自分らしい子育てをする「親育て」のプログラム。石巻市では2013年に市民団体が導入した。

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