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火伏せ、豊漁祈願 石巻・雄勝で伝統の「おめつき」 6年連続寸劇中止

火伏せや豊漁を祈願した住民ら

 石巻市雄勝町名振地区に約240年前から伝わる火伏せの伝統行事「おめつき」が24日、同地区であった。人口減少と高齢化で担い手不足が著しく、メインの寸劇は6年連続で中止し、神事のみを行った。

 同地区コミュニティーセンターで開いた神事には、住民約40人が参加し防火や豊漁、家内安全を祈願した。

 おめつきは1781(天明1)年に名振地区を焼き尽くした大火災からの復興と防火を祈願して、毎年1月24日に開催。山車が集落を練り歩き、男衆が見物客を巻き込んだ即興劇を演じてきた。1994年に県無形民俗文化財に指定された。

 山車や獅子舞、小道具が東日本大震災の津波で流失したが、2012年に再開。日本財団からの支援で再び道具をそろえ、ボランティアらの力を借りながら19年までは寸劇も行っていた。

 地区の世帯数は震災前の3分の1の約30世帯に減少し、住民の7割以上が65歳以上と高齢化が進む。名振秋葉神社氏子会の高橋守次総代長(78)は「寂しさはあるが、形を変えながらでも伝統の祭りを末永くつなぎたい」と話した。

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